文系院生のにちじょう

謎に包まれた文系院生の日常を綴る

15の俺にプレゼントしたい本、なんてあるわけない。ひたすらに15の俺よ。生きろ。

拝啓

 

この手紙

 

読んでいるあなたは

 

今週のお題「プレゼントしたい本」

どこで何をしているのだろうか。

 

きっと、15歳の私は中学で野球を頑張っているだろう。

 

ひたむきに頑張れ、俺

 

何事も勘定にいれず、ひたすら汗を流し

 

合理的な方法や、効率的な方法を求めず

 

がむしゃらに頑張っていた俺。

 

君の汗、友達と無邪気に笑いあった笑顔

 

学校の牛乳がどれほど貴重だったか。

 

22歳の俺は

 

15歳の俺に

 

プレゼントしたい本

 

などと、偉そうなことを言っている。

 

15歳の俺よ。

 

未来など気にせず、ひたすらに人間らしい感情を持っていた俺よ。

 

ひらすら、思うがままに、生きろ。

 

本なんて、大人になれば、いつでも読める。

 

本なんかに書かれてることを、なぞって、うなずくよりも

 

今、15のお前の、周りの友達と今のように笑え。

 

その友達こそが、お前の人生の宝物だ。

 

俺から言えることは、その友達は、ずっとずっと

どんな人間よりも、一緒にいて楽しい、そして、俺を信じてくれてる。

 

部活にひたすらうちこめ。

野球は孤独でするもんじゃない。そこがおもしろい。

大人になると、怒っているやつに、

「おい!空みて深呼吸しろ!」

と大声では言えない。

おまえは、キャッチャーだ。

大声で毎日、どんなチームのキャッチャーよりも、叫ぶ。

そんな、青春を生きているお前に

 

本をプレゼントするから、本を読め。

 

なんて、いまの俺がいうなんて、甚だ間違っている。

仮に、一般常識で間違っていなくても、

お前は読むべきじゃない。

 

二度と無い、青春を生きよ。

 

15の俺。